サナテックシード(株)
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スイートコーンの栽培の注意点

種まきの場合

・種まきの1ヶ月前までに堆肥や元肥を施用して土になじませておく。

・早まきの場合は1週間以上前にトンネル+マルチ張りを行い、しっかり地温を確保しておく。

▶発芽に一番需要なのは地温

・種をまく深さは2cm前後。

▶深まきは出芽障害の原因

・1穴に2~3粒を播種し、補植苗を2割程度準備。

・間引きは本葉5~6枚程度の頃に、残す株の根を傷めないようにナイフやハサミ等で株元から切り取る。

育苗~定植の場合

・発芽時に必要な地温と水分の確保。

▶発芽適温は25~30°C、潅水は午前中に行う(やり過ぎに注意)

・換気の徹底。

▶湿度が高いと徒長しやすい

・定植するタイミングは本葉2.5枚までに行う。

★老化苗は根の生育阻害となり収量低下の原因に

栽植密度

栽培密度
● 畝幅 150~180cm
● 条間 45~50cm
● 株間 25~30cm
● 栽植本数 3,000~5,000本を目安に

※九州では5.4m間口のハウスで4畝x2条植えx株間27~30cmで栽培している産地もある。

施肥量

・畑・生育状況に応じて調整、事前に土壌診断を行い過剰施肥等に注意する。

・施用する窒素に応じて石灰や苦土、微量要素も施用する。

施肥例NPK
基 肥15~2015~2015~20
追肥1回目3~53~5
追肥2回目3~53~5
(成分換算 kg/10a)

生育管理

生育管理

・ハウスやトンネルでの栽培の場合、最低気温10℃以上の確保は必要だが、換気を徹底しないと徒長や高温障害(35℃以上で発生)の原因になるため、発芽が揃った2葉期からは日中はトンネル側面の開閉をこまめに行う。


・トンネルは生育を阻害しないように除去、ただし遅霜には注意する。


・マルチを除去する場合はひざ丈時までに行う。


・雄穂抽出期や粒の肥大時の土壌水分は特に重要なので、晴天が続いて乾燥しているときは潅水が必要。


・除房する場合は葉を傷つけないように行う。分げつは取らない。

▶逆に株を傷めることがある

・開花・交配が完全に終了した後、雄花を切り落とす。(トッピング)

▶倒伏・アブラムシ対策

病虫害防除

・アブラムシは早期駆除を徹底。

・特に窒素過剰や高温乾燥、過湿が続くと植物体内のC/N比が低くなり、アブラムシが発生しやすくなるので、予防策として潅水やミネラルを施用する。

・アワノメイガは出穂期と絹糸抽出前後に必ず防除しておく。

・雄花のトッピングは害虫対策にも有効。

☆使用農薬については必ず専門機関に確認すること!

追肥

追肥
1回目
間引き時、またはひざ丈時(トンネル・マルチ除去時)に畝間へ行う。
2回目
出穂期に畝間に行う。(左の写真のように雄穂が見え始めた頃が良い)
穂が完全に顔を出してから追肥をしても1番果ではなく2番果に肥効(雌穂の肥大化)が出やすい。
産地によっては、さらに開花前・開花後に10aあたり20kgの硝酸石灰を施用することで、カルシウムを補給している。また、農薬散布時にアミノ酸液肥を混用する場合がある。

収穫~出荷

・雄穂の50%開花日より20~25日が収穫適期だが、生育状況や気象条件によって異なるため、開花日より20日過ぎからこまめに確認が必要。

・雌穂の上部が膨らみ、丸みを帯びたかどうかを握って確認。

・採り遅れは食感、糖度の低下やシナビが入るなど品質が低下しクレーム対象になるので注意。

・気温(品温)の低い時間帯に収穫し、しっかり予冷したほうが品質は長持ちする。

特記

ホワイト品種の場合は周りにイエロー品種を隣接して栽培し、花粉が交わると粒が黄色くなるキセニアが発生する。バイカラー品種の場合は白粒の割合が若干減る場合があるが、食味に影響はない。

収穫適期は...

1
圃場全体の雄花が50%開花した日から20日経過した頃からチェック開始。
2
収穫適期6~4日前:平均的な雌穂で根元から先端まで登熟具合を確認。
3
収穫開始:先端付近がやや膨らみをおびみずみずしいレモン色(右図-2頃)から出荷。
4
収穫適期:おいしいスイートコーンの収穫期(右図0頃)虫害や先端不稔に注意して出荷。
5
収穫適期2日遅れ:先端付近まで濃黄色になり、粒が押し合い粒皮も固くなるので注意。
6
収穫適期4日遅れ:粒列が乱れ可食部へシナビが入り始めるので適期に収獲を。
収穫適期

販促資材

シール ・・・ 直径4cm
シール
レシピ ・・・ A6サイズ
レシピ
のぼり ・・・ 
(大)45cm×150cm 
(小)10cm×30cm
のぼり

スイートコーン栽培歴
(各地での平均的な露地マルチ栽培の一例)

スイートコーン栽培歴

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