すでにPS農法を取り入れ、その効果を日々実感されている農家の方々をご紹介いたします。
栽培品:トマトPS導入後:3年
農業は、環境(変動)要因:天気等による影響を非常に大きく受けるので、その年により、生育に出来不出来が発生する。
そんな時、PSシステムに出会い、過去の経験や一般的な肥料マニュアル(メニュー)だけではダメだと痛感した。
PSシステムとは定期的な植物分析と生育状況の確認(樹勢や着果・玉太り等)また様々な環境要因を考慮した上で、肥料(追肥計画)の種類や施肥量・施肥のタイミングを指導してくれるものであったからである。
そして何より パイオニア社の指導で一番勉強になったのは、「出荷時期により市場単価が違うので、各自がより明確な販売(出荷)戦略を持たなければならない事(何月に何段収穫でどれだけ出荷したいのか)」ということが分かったことである。
平成12年 8月初旬、生育状況がおもわしくなかった為、パイオニア社に是非一度 指導をお願いしたいと電話で申し込んだところ、早速PSシステムの担当者が現地視察にやって来た。 制御盤による立派なシステム(機械)を導入していたのだが、ハウス内へ足を踏み入れた担当者に驚かれ“まず分析を行い何が原因か突き止めましょう。”とPSシステムを薦められ、始めてみた。
その結果、豊松村A農場では過去2年間 反当11トン 前後だった収量が、なんと13トンを越え、新たに3つの農場が「PSシステム」を導入することになった。 さらにその翌年の平成13年にはA農場の反収は14.5トンに達するまでになった。 翌平成14年には さらに1農場が加わり、5農場が「PSシステム」導入の状態となり全国的に不作だったこの年においてもこれら5農場のうち3農場の反収は12トンを超える事が出来た。
そして今年度、この豊松村と交流のあった 岡山県 備中町・川上町 のトマト生産者3名も、これまで抱えてきた栽培における問題を解決するため「PSシステム」へ取り組み始めている。
広島県 豊松村:H15.8.28 撮影
長雨が続いた今年でもしっかりと留まった花芽(果実)
岡山県 備中町:H15.8.28 撮影
驚くほど充実した玉伸び(玉太り)
最初 豊松村A農場を訪問した時は、9段目の開花時期であったが、果実数・花数が非常に少なく代わりに葉のサイズが大きく濃緑色で葉脈が波打っていた。
しかし、葉肉は薄く 茎は太くなったり細くなったりとデコボコしており、葉カビ病も一部発生しているような状況であった。
一般的な肥料マニュアル(メニュー)に沿って養液を与えているとのことだったが、土壌分析・植物分析を行うと、土壌中・植物体内とも肥料バランスが大きく崩れている事が判明。
肥料メニューとかん水プログラムを大幅に変更したところ、その後の生育はすこぶる順調なものとなった。
1999年 | 2000年 | 2001年 | 2002年 | |
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全出荷玉数(個) | 153,612 | 183,919 | 210,967 | 212,579 |
全出荷ケース数 (4kケース) | 6,222.1 | 7,749.9 | 9,142.4 | 9,249.3 |
反当収量(kg) | 9,259.1 | 10,333.2 | 12,189.9 | 12,332.4 |
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