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葉水があがっている。

葉水とは色々な意味合いがあり、例えば葉に直接水をジョウロなどで当たることも「葉水を与える」といいますし、
朝露が下りた状態も葉水と呼んだりします。

ここでの葉水は「植物体内からあふれ出てくる水」について解説していきます。

葉水が上がる仕組み

植物は昼間は二酸化炭素、水、太陽光、肥料を使って光合成を行い、炭水化物(糖分)を作りアミノ酸やタンパク質を作って成長していきますが、
夜になると呼吸をすることで光合成によって得られた炭水化物を分解してエネルギーを取り出す過程で二酸化炭素と水を発生します。
この際に発生する水が葉水の正体です。

葉水が上がるということは?

葉水が上がるということは以下のことが考えられます。

葉水が適度につく

葉水が適度につくということは、前日の光合成がしっかりと行われ、糖分をしっかり蓄えているということと、
夜温が適正(およそ13~17度)で呼吸量が極端に多くない状態と言えます。
夜温は下がりすぎると糖分の転流が悪くなり、根の動きも悪くなります。

葉水が多い

葉水が多いということは、前日の光合成がしっかりと行われ糖分が蓄えられているが
夜温が高く、呼吸量が多い=糖分を多く使っている状態と言えます。
夜は通常、土壌の方が暖かいのですが、外気が暖かいと転流が上手くいかず(糖分は暖かい方に移動する性質がある)
生育にも影響を及ぼします。

葉水が少ない

葉水が少ないということは前日の光合成があまり行われていないと言えます。

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