直まきの場合
- 種は1か月前までに元肥を施用し、早まきの場合は一週間以上前にトンネル+マルチ張りを行い、しっかり地温を確保(18~20度)しておく→発芽に一番重要なのは地温
- 種をまく深さは2㎝前後→深まきは出芽障害の原因
- 1穴に3~4粒をは種し、補植苗を2割程度準備
- 間引きは本葉5~6枚程度の頃に、残す株の根を傷めないようナイフやハサミ等で株下から切り取る
育苗~定植の場合
- 発芽時の地温の確保と水分の確保→発芽適温は25~30℃、灌水は午前中に行う(やり過ぎに注意)
- 換気の徹底→湿度が高いと徒長しやすい
- 定植するタイミングは本葉2.5枚までに行う→老化苗は根の生育阻害となり収量低下の原因に
栽植様式
- うね幅150~180cm・条間45~50cm・株間25~35cm・栽植本数3,000~5,000本を目安に
- 5.4m間口のハウスで4畝×2条植え×株間27~30cmで栽培している産地あり
施肥量
- 元肥(窒素15~20kg・リン酸15~20kg・カリ15~20kg)・追肥2回(窒素3~5kg・カリ3~5kg)を目安に畑・生育状況に応じて調整、事前に土壌診断を行い過剰施肥等に注意した方が良い
生育管理
- 最低気温10度以上の確保は必要だが、換気を徹底しないと徒長や高温障害(35℃以上で発生)の原因になるため、発芽直後(2葉期)から日中はトンネル側面の開閉をこまめに行う。5葉期頃には花芽分化が始まり、生育後半は日中の気温が上がるためより温度変化が激しくなるので、さらに注意。
- トンネルは生育を阻害しないように除去、ただし遅霜には注意する。
- マルチは除去するならひざ丈時までに行う。
- 雄穂抽出期や粒の肥大時の土壌水分は特に重要なので、晴天が続いて乾燥している時は潅水が必要
- 除房する場合は葉を傷つけない様に行い、除けつ(わき芽)はしない→逆に株を痛めることがある
- 開花・交配が完全に終了した後、雄花を切り落とす(トッピング)→倒伏・アブラムシ対策
病虫害防除
- アブラムシは早期駆除を徹底
- アワノメイガは出穂期と絹糸抽出期に
- 使用農薬については必ず専門機関に確認すること
追肥
- 1回目:間引き時またはひざ丈時(トンネル・マルチ除去時)に畝間へ行う
- 2回目:出穂期に畝間へ行う(雄穂が見え始めた頃が良い)
- 穂が完全に顔を出してから追肥しても1番果ではなく2番果に肥効(雌穂の肥大化)が出やすいが、産地によっては、さらに開花前・開花後に10aあたり20㎏の硝酸石灰を施用する場合がある
収穫~出荷
- 雄穂の50%開花日より20~25日が収穫適期だが、生育状況や気象条件によって異なるため開花日より20日過ぎからこまめに確認が必要
- 雌穂の上部が膨らみ丸みを帯びたかどうかを握って確認
- 取り遅れは食感や糖度の低下、シナビが入り品質が落ちるなどクレームの対象になるので注意
- 気温(品温)の低い早朝に収穫して、しっかり予冷した方が品質は長持ちする