アスパラガス栽培マニュアル その①

畑の場合、土質はあまり選びませんが、排水性が良くて保水力があり、有機質(落ち葉や堆肥など)が多いと良いですね♪

鉢植えやプランターの場合は、一般的に売っている培養土(野菜用)で大丈夫です。
どれくらいの肥料が入っているかを確認しておきましょう。(一般的な培養土は肥料入りが多いです。)
※鉢植えは1株当たり15号(直径45cmほど)以上推奨。プランターも60㎝で1株まで。

必要な道具、基本肥料は以下の通りです。


植え付けの2~3週間前に、土づくりを行います。土づくりは主に堆肥と苦土石灰を入れます。先に入れる理由は、これらの効果が出るのに少し時間がかかるからなんです。

1㎡あたりに堆肥を1㎏、苦土石灰を150gを入れて土とよく混和してください。
鉢植えやプランターの方は、培養土を容器の8割くらい入れ(ウォータースペース確保のため。)、苦土石灰を上記の半分を入れて、培養土とよく混ぜてからご使用ください。


1㎡あたりの施肥量の目安は化成肥料あるいは有機肥料で成分表記が8・8・8のものであればおよそ100g程度です。鉢植えの方は上記の半分(1株あたり)を目安に入れてください。
(肥料入り培養土の場合は不要です。)
肥料は土に撒いてからよく混ぜ合わせてください。

最初から肥料を入れすぎると草勢が強くなり、一見良い生育に見えますが、病害のリスクが高くなります。
畝高の目安は10㎝程度ですが、水はけがよければ低くても大丈夫です。その後、マルチやワラを設置して完了です!苗を植える1週間前までに終わらせておくのがベストです。



畑の場合、株間は50~60cmほど、畝間は150~160cmほどあけてください。密植すると病害のリスクが高まりますのでご注意を!


苗が到着したら、まずは早めに水を与えてください。
ジョウロでなどで植えからかけると茎がしだれてしまいますので、株元に与えるようにしてください。
苗は長旅で疲れているので、水はたっぷりと与えてあげてください。
この定植時期の気温は実はアスパラガスにとってはまだまだ寒い時期でもあります。植え付けるまでは昼間は外に、夜は暖房の効いていない室内(20℃程度)で管理してあげてください。


定植のときは、苗を液肥にどぶ漬けしてから植え付けます。
付属の「ダッシュMEネオ」と「アーキア酵素」を4Lの水に2㏄ずつ入れてよくかき混ぜ、その液肥に苗をポットごと漬けます。ポットから空気が上がってこなくなったら完了です!
使い終わった液肥は捨てずに根締め潅水(植穴と苗をなじませる水やり)にお使い頂けます。

アスパラガスの定植は「深植え」を推奨します。通常の深植えとは異なり、植穴を空けたまま、地上部から20cmほど深い位置に定植します。このことで、植穴に空気の層が出来て、株元の地温を確保してくれるため、
寒い時期の定植が可能になります。(定植時期が遅れる場合は通常の平植えで定植してください。)

 

定植が終わったら「根締め潅水」をします。どぶ漬けに使った液肥を撒きましょう。周りの土とのなじみやすくなります。植穴が崩れない程度に優しくかけてあげてください。
あとは朝顔支柱などを立てて苗が風で折れたりしないように養生します。

※すぐに定植できない場合は萎れないように、土が乾いたら水を上げてください。ポットに水がひたひたになるまで入れて大丈夫です!


アスパラガスの生育は特殊で、トマトのように今ある茎が太くなることはほとんどなく、40~50日間隔で今ある茎より太い茎が出てきます。これを連続萌芽期と呼び、アスパラガスの生育には欠かせません。
また、アスパラガスは肥料が多い方が良い、とよく言われておりますが、他の野菜とそう大きくは変わりません。重要なのは肥料バランスです。


水やりは曇天や雨の日以外は基本的に毎日行います。特に夏場の水管理は重要です。夏場に水が切れると様々な障害の要因となります。ただ、与えすぎには要注意!水は多くても根を傷めることがあります!
生育初期は株元に、大きくなるにつれて徐々に範囲を広げて水を与えてください。枝先の真下にまで与えるイメージです。葉には直接かからないように心がけてください。病害のもとになる場合があります。

 

鉢植え、プランターの場合は蒸散が激しいのでこまめに水やりすることをお勧めいたします。特に夏場はあっという間に干上がってしまいますのでご注意ください。

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