栽培管理・販売面の課題を解決するトークセッション

テーマ

“ソバージュ・イニシアティブ”

産官学の連携による新しい栽培体系の確立と新しい食文化の創造のビジョンを描きます。

ソバージュ栽培における栽培管理・販売面の課題に踏み込んだ具体的な情報提供、地域ごとの気象条件への対応方法や立地に合わせた輪作体系の紹介

コーディネーター

野菜ジャーナリスト篠原 久仁子 氏

篠原 久仁子 氏

野菜ジャーナリスト篠原 久仁子 氏

トークセッション進行兼コーディネーター
市場・流通動向及び一般の声を踏まえて疑問をぶつける

プロフィール

大学卒業後、大手番組制作会社で、報道・ドキュメンタリー番組の企画・演出を手がける。
野菜ソムリエ資格取得後の2009年、人と地域を野菜果物にまつわる情報でつなぐ日本初の「野菜ジャーナリスト」として独立。全国の産地を取材し、メディア出演、執筆、講演などを通して「美味しい」情報発信をしている。
東京を軸にしながら、野菜に魅せられるきっかけとなった信州の古民家で畑しごともするデュアルライフを送っている。

研究室代表

明治大学農学部 野菜園芸学研究室主宰元木悟 准教授

元木悟 准教授

明治大学農学部 野菜園芸学研究室主宰元木悟 准教授

生産者の事例を聞きながら明治の研究結果と照らし合わせて専門家目線でアドバイス&課題の解決策を提案

プロフィール

長野県生まれ、筑波大学卒業後、長野県下伊那農業改良普及所、長野県中信農業試験場、長野県野菜花き試験場勤務を経て、2012年9月より明治大学農学部農学科准教授。
アスパラガスの研究者として日本の第一人者。
「アスパラガスの作業便利帳」や「アスパラガスの絵本」(以上単著)、「世界と日本のアスパラガス - 国際化時代の日本のアスパラガス栽培」(編著)、「アスパラガスの高品質多収技術」(共著)など著書多数。トマトに関する研究も幅広く、近年では「ソバージュ栽培®」の地域別マニュアル作りに、産官学連携を通じて取り組み、全国的な作型の開発および普及に貢献。

明治大学大学院農学研究科博士前期課程2年北條怜子 氏

北條怜子 氏

明治大学大学院農学研究科博士前期課程2年北條怜子 氏

ソバージュ栽培試験担当者として、学術的視点も含めた意見をクロスしていく。

プロフィール

明治大学入学後、農学部の伝統的サークル「花卉園芸部」でバラ栽培を行い、授業でも栽培に関して学ぶうちに、実学としての農業に関心を持つ。農家の苦労をワーキングホリデーで目の当たりにし、「農家に近い環境で学び、役立ちたい」と野菜園芸学研究室に入る。明治大学野菜園芸学研究室の1期生として、トマトの「ソバージュ栽培®」(露地放任栽培)を研究。日本各地で「ソバージュ栽培®」の実証実験のとりまとめを行い、自らも畑で農作業をしながら、収集したデータを分析するためにパソコンに向かう。

ゲスト登壇者

ゲスト登壇者の方々には、自身の実施事例を紹介いただきながら、トークセッションを通じて解決したい課題についても触れていただきます。

ソバージュ栽培の考案者秋田県横手市実験農場 加藤正一 氏

ソバージュ栽培の考案者秋田県横手市実験農場 加藤正一 氏

プロフィール

2007年夏、横手市実験農場の農場長在任時に、偶然破れたハウスの片隅で”割れないトマト”のシシリアンルージュを発見したことをきっかけに、中玉・ミニトマトの露地栽培に着手、適品種の選抜などに取り組む。 地元農協のJA秋田ふるさとと連携しながら、「ソバージュ栽培®」の産地作りに貢献。横手市実験農場で考案された栽培技術が原型となり、2010年に露地省力栽培が「ソバージュ栽培®」と命名され、作型として全国に広まることとなった。 横手市実験農場では、横手市内における地域特産作物の栽培・育成や拡大、作物の適応性を見出し、行政として地域社会と連携しつつ、豊かな自然と調和した活力あふれるまちづくりの推進を図っている。

東北代表福島県 (株)甚右衛門 高信祐介 氏

高信祐介 氏

東北代表福島県 (株)甚右衛門 高信祐介 氏

プロフィール

1979年生まれ、福島県出身、東白川郡矢祭町在住。高校は機械科、専門学校は土木工学科。2004年に就農するまで農業経験無し。家業が堆肥、肥料製造業であったため、それら資源を活かし、環境に配慮した循環型農業生産を目的とし活動開始。2005年ミニトマト夏秋ハウス栽培開始。トマトの栽培も板についてきた矢先、2011年東日本大震災を機にほとんどの取引先を失う。縮小して栽培を継続するもなかなか好転しない状況が続く。そんな中、取引先の紹介で2012年に行われたパイオニアエコサイエンスの宇都宮フィールドデーにて「ソバージュ栽培®」に出会う。そのトマトの味、栽培の魅力に惹かれ、翌年「ソバージュ栽培®」に着手。加熱により、よりうま味の引き立つトマトの魅力をより一層伝えるため農場に石窯を設置。旬の野菜を収穫、その場でピザ焼きを体験する体感型農場を今年7月に運営開始。

関東代表東京都 加藤農園 加藤博久 氏

加藤博久 氏

関東代表東京都 加藤農園 加藤博久 氏

プロフィール

1982年生まれ、会社員を経てから、地元・東京都練馬区大泉で2012年に30歳で就農。農薬散布や土ぼこりの問題など、周囲の環境に気をつかいながらも、先祖代々200年近く今の畑で営農。無農薬または農薬をできるだけ使わない減農薬による栽培で、四季ごとに旬の野菜(大根、人参、さつまいも、トウモロコシ、オリーブなど)をいち早く消費者に届けられるように心がけている。野菜を作って売るだけではなく、農作業イベントの開催やパートナーとのタイアップによる加工品の開発など「人に近い」ことのメリットを最大限に生かした農業を実践。2015年に苺の高設栽培を開始(面積1.3反、品種は「あきひめ」と「紅ほっぺ」)。完熟するまで待って収穫することで、とれたての甘くてみずみずしいいちごを食卓に届けている。トマトの「ソバージュ栽培®」では青果の直売だけでなく、観光農園や収穫体験イベントの開催を通じて、夏場の集客を強化、農園のファンづくりに励む。趣味はフットサルと旅行。

関西代表・King of sauvage 2015優勝兵庫県 鎌塚農園 鎌塚忠義 氏

鎌塚忠義 氏

関西代表・King of sauvage 2015優勝兵庫県 鎌塚農園 鎌塚忠義 氏

プロフィール

1984年生まれ、自営業、塾講師、教室長を経て、2013年1月に兵庫県篠山市にて農家として独立。”「いただきます」の前から「ごちそうさま」の後まで -世界に笑顔がこぼれる食卓を‐”を理念として、「うまい!」と言っていただけるような、野菜作り、情報発信および交流を行っている。2014年からトマトの「ソバージュ栽培®」に取り組み始め、2015年トマト「ソバージュ栽培®」の初の大会にて初代グランプリを受賞。現在は、トマトをはじめ、ズッキーニ、キャベツ、白菜を中心に栽培し、京阪神間の飲食店や卸売、小売店、直売所などに野菜を卸している。2016年は露地「ソバージュ栽培®」300本(美肌トマト3姉妹)、ハウス栽培にも挑戦開始(ハウストマト1100本、オクラ1500本、ズッキーニ900本)。