パイオニアエコサイエンス

2021.03.22
栽培のポイント

栽培の基本編

これから栽培について基本から収穫までを追っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

土づくりと施肥管理

ではさっそく、「まずは土づくり」です。
どこでも聞いたような、そして曖昧な言葉で恐縮です。
しかし、まずこれが栽培の一番の基本になります!

皆さんが何かするとき、学ぶときはまず「基礎」を身につけますよね?
土づくりは、植物の土台といえる土壌環境づくりを行うことです。
ガチガチの硬い土で植物が根を張れるか?という難しいです。
なので適切に耕し、適切な堆肥を入れ、そして微生物の力を借りて土をふかふかにしていくことが重要です。

皆さんは自身が食事をされるとき、何が食べたいとか何を飲みたいとか考えて
さらにそれらを狙って食べることができますが、植物は残念ながらその土壌にあるものしか吸うことができません。
本当は体づくりのためにミネラルが欲しくても、それが土壌中になければ吸収できません。
なので植物が欲しい肥料をバランスよく用意してあげることが大事なんです!

では土づくりを掘り下げましょう。土だけに。

まずは堆肥などの有機物をいれて、土そのものを植物が育つのに適した環境にすることですが、
これによって何が作られるかご存じでしょうか?

はい、そうです、団粒構造です!団粒構造とは、土が団子状に固まり、大小の隙間をもった構造のことです。

隙間があるということは、
水が良く抜ける=水たまりになりにくくなる、ということです。
隙間を通り、水がまんべんなくしみていきます。水が団粒の中にも保持されるので保水力もあり、多すぎる水は下に抜けていくという理想的な土壌のスタイルです。

 

 

 

それ以外にも、
根が伸びるスペースがある=根張りがよくなる

空気が抜ける=根が呼吸できるので腐りにくくなる(もっと効果がありますが、それはまた次のお話で)

この団粒構造を作るには堆肥のような有機物微生物の頑張りが必要なんですね。
それを作り上げるのに少々時間がかかります。
そういう意味合いもあって、土づくりは1か月くらい前から取り組むと良いですね。

皆様におかれましては、今月末から4月頭にかけて堆肥を入れ、あれば微生物を投入して土づくりを行ってください。

土づくり、さて何を入れる?

まずはベースとして堆肥と苦土石灰を入れましょう。
堆肥ですが、糞臭のきついようなものは未熟堆肥といってかえって根を痛めてしまう、良くない堆肥です。
理想は中熟たい肥ですが、ちょっと手に入りにくいので完熟たい肥を使いましょう!
もし手に入るなら広葉樹の落ち葉を一緒に入れてあげると、良いより土づくりが出来ますのでお試しください!。
そして生育初期からしっかりと吸収できるように苦土石灰を入れておきます。

施肥量ですが、株あたりの計算ですと堆肥が1㎏(落ち葉があれば同量あるとベターです!)、苦土石灰を90g程を、よく混和して入れてください。まずはこれで下準備はOKです!

ちなみに、本わさびですが水のきれいな山で採れるわけですが、水源付近にある木が広葉樹か針葉樹で辛さが異なるとか。
広葉樹は葉が落ちるので、水源に有機物がいっぱい含まれるのでマイルドになるそうです。
恐るべし、自然の力!