ニュースリリース

元肥を投入するときに気を付けなければならない点は何でしょうか?

弊社PSラボの土壌分析を利用される場合には、その処方箋通りの投入量に沿っていただくだけでOKです。
大事な点は、土壌に不足している分だけを補うということです。土壌分析もまったく行わずに毎年同じたい肥や肥料それに土改剤を決まった数量だけ投入するのは無謀です。
特定の成分の集積や欠乏が進行して、土壌の物理性・化学性・生物学性が確実に悪化します。

緩効性肥料やロングタイプの化成肥料は、肥効期間や肥効率が温度や土壌水分によって大幅に変化することを理解したうえで投入することが重要です。
一旦投入してしまったものは、取り出すことができないので、土壌分析を実施していない場合には、腹八分の投入量に抑えるべきです。

2019.12.16

追肥で使用する場合、液肥と固形肥料とではどちらがいいですか?

栽培する作物や栽培システムによっては、液肥か固形肥料のいずれかしか使えない場合もありますが、本質的には、優劣をつけるものではありません。
それぞれの特長を十分に理解して、活用すべきです。
液肥はかん水チュ-ブや葉面散布で施用できるため一度に広面積をカバ-できます。
労力的な負担がかからず省力的ですし、施用効果もすぐ目に見えるほど速効的です。
全国の施設栽培をはじめ様々な作物で、追肥用に液肥が定着しているのは、上述の理由に他なりません。

それでは固形肥料を追肥用に使うのはナンセンスではないのかというと、そうではありません。
液肥の不足分を補完する目的であれば、積極的に利用すべきです。
たとえば、長期間にわたって収穫が継続するトマト、ナス、ピ-マン、キュウリなどでは穴肥、通路肥、肩肥などを定期的に施すことで液肥の不足分を補うことができます。
追肥で使用する固形肥料は、土や作物にやさしく土壌中の有効微生物の活性を促進するような資材を選びましょう。

2019.12.16

樹液分析に処方してある液肥や単肥の種類が複数あるのはどうしてですか?

樹液分析の目的は、作物の養分バランスを明らかにしながら、作物の生産性をさらに改善していくことです。
そのためには、作物を健全に生長させていくための栄養と生産性を高めるための栄養、根を十分に働かせるための栄養の3つのジャンルの液肥、単肥、活力剤が必要になります。
中には、NPKしか入っていない液肥だけをずっと使い続ける人がいます。
残念ながらNPKだけでは、高品質の作物を増収させることはできません。人間でたとえると毎回毎回、かつ丼だけを食べて生活していることと一緒です。
作物も人間と一緒で、バランスの良い栄養を与えることで、健全な体を維持でき生産性が高められるのです。

2019.12.16