トマト栽培マニュアル 事前準備編
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シシリアンルージュとは
そう、あれは確か2005年8月のある夜。
たまたま夜中に目が覚めてテレビをつけたら、日経スペシャル「ガイアの夜明け」が放送されていました。
イタリアでマウロというブリーダーが開発した「シシリアンルージュ」という調理用トマトを、トマト料理にあまりなじみのなかったその当時の日本で展開しようとしていたある会社のお話です。
その当時にはトマトがキュウリを抜いて年間で一番購入金額が高い野菜となったのですが、日本のスーパーでは生食で食べる大玉トマトか赤いミニトマトがほとんどで、他の国と比較すると年間消費量はかなり少ない方でした。
実は日本にはそれまでも調理用トマトの品種はあったのですが、生食文化のためにトマトには甘さとみずみずしさが求められており、それまでの調理用トマトでは全く市場には受け入れられてなかったのです。
マウロが開発した「シシリアンルージュ」は生食でも食べられる美味しさに加えて、加熱調理した際にその本領を発揮する「うまみ」を備えており、狙うべきマーケットはトマト料理という新しい食文化の普及でした。
そこで最初にその会社が取り組んだのは、「シシリアンルージュ」の特性を最大限に発揮する食べ方の研究です。
東京の南青山のカ・アンジェリ」では「シシリアンルージュ」のフルコース料理がありました。
前菜に始まり、メインの肉料理やパスタ、最後のデザートに至るまで、まさしく「シシリアンルージュ」づくしです。
http://happyrecipe.net/happyrecipe/restaurant/caangeli.html
https://ameblo.jp/achan-world/entry-10110174573.html
他のトマトにはない旨味によって、どんな料理にも合う可能性が見えてきました。